胸脱毛の効果と脱毛回数は?事前の注意点も解説
胸毛というと、普通は男性だけに生えるものというイメージがありますが、実はそうではありません。
女性でもひそかに悩みを抱えている方が多いようです。
特に夏場は胸元の大きく開いた服を着る機会も増えるので、うっかり他人に見られてしまって恥ずかしい思いをすることも。
ここでは、そんな胸毛脱毛の基礎知識とともに、脱毛効果や必要回数、注意点などをご紹介します。
目次
胸脱毛の範囲は?
脱毛部位の分け方は、サロンやクリニックによってそれぞれ異なりますが、『胸』の脱毛範囲は一般的に、鎖骨からアンダーバストまでのことを指します。
ただし、ほとんどの場合、色素のある乳輪部分は脱毛範囲に含まれません。
細かい規定はサロンやクリニックによって異なるので、あらかじめ確認しておきましょう。
乳輪・バストトップは脱毛できない
乳輪やバストトップ(乳頭)は色素が濃いため、通常の光脱毛や医療レーザー脱毛では脱毛することができません。
照射した光やレーザーが皮膚のメラニン色素に反応し、やけどを引き起こす恐れがあるためです。
乳輪やバストトップを脱毛したい場合は、メラニン色素に反応しないニードル(針)脱毛などの方法で脱毛することができます。(後ろで詳しくご紹介します。)
胸脱毛の効果は?
胸の毛はたいてい、ワキや腕、足などと比較すると薄く細いもの。
産毛のような毛を脱毛する場合、その効果は太く濃い毛に比べると、はじめは少々わかりにくいかもしれません。
薄い毛は脱毛しにくい
一般的な光脱毛やレーザー脱毛の場合、特殊な光やレーザーを毛根のメラニン色素に反応させ、ダメージを与えることでムダ毛を脱毛していきます。
このため、メラニン色素の薄い産毛のような毛には光がうまく集中せず、脱毛するまでに時間がかかります。
もともと胸の毛が薄い方は、この点に注意しておきましょう。
胸脱毛完了までの回数は?
医療レーザー脱毛や光脱毛の場合は通常、毛が薄い人の方が濃い人より多くの施術回数が必要になります。
ここからは、胸のムダ毛がつるつるになるまでに必要なそれぞれの脱毛回数について確認していきましょう。
毛が濃い方の場合
医療レーザー脱毛
医療レーザー脱毛で脱毛した場合、太く濃い毛なら、必要回数の目安は約6~8回。
期間にすると、約1年~1年半ほどかかります。
光脱毛
一方、光脱毛の場合は医療レーザー脱毛より脱毛効果が低いため、多くの回数と期間が必要になります。
脱毛回数の目安は、おおよそ8~12回ほど。
期間にすると、約2~3年ほどになります。
毛が薄い方の場合
医療レーザー脱毛
細く薄い産毛が多く生えているタイプの方は、毛が太い方より脱毛期間がやや長くなります。
医療レーザー脱毛では約9〜10回ほどの施術が必要となり、おおよそ1年半~2年ほどの期間がかかります。
光脱毛
一方、光脱毛では20回ほどの施術回数が目安。
3年半ほどかかる計算になります。
胸脱毛の効果を実感できるのはいつ頃?
胸脱毛は、ワキや足などと比べると毛が薄い分、効果が表れる時期が比較的遅く、長期戦になりやすい部位と言えます。
胸脱毛を継続するモチベーションを維持するために、脱毛効果が実感できる施術回数の目安を把握しておくことは大切です。
早速、確認していきましょう。
医療レーザー脱毛の場合
たとえ脱毛効果の高い医療脱毛でも、1回目から効果を感じる方は少ないようです。
毛の濃さなどによって個人差はありますが、2~3回目以降が効果が確かめられる目安と考えてください。
1回目で効果が見られなくても諦めず、脱毛回数を重ねていきましょう。
光脱毛の場合
光脱毛の場合、胸脱毛の効果を実感する時期は、おおよそ4~6回目が目安。
4回目あたりから『徐々に薄くなってきたかな?』と感じる方が増えてくるようです。
レーザー脱毛より少し時間がかかりますが、まずは4~6回を目標に継続していきましょう。
胸脱毛の前に注意しておきたいこと
ここでは、胸脱毛の注意点をいくつかご紹介します。
胸脱毛をスタートする前に、あらかじめ確認しておきましょう。
事前のシェービングは念入りに
胸の施術前の事前処理は、自分で行わなければいけない場合がほとんどです。
胸の皮膚は他の部位より薄く、デリケート。
傷つけないように注意しましょう。
剃刀ではなく、肌にやさしい電気シェーバーがおすすめです。
剃り残しに注意
特に剃り残しが多いのが、目の届きにくい胸の下部。
剃り残しがあると、追加料金がかかったり、照射してもらえないこともあります。
鏡などを使って、最後にしっかり確認しましょう。
硬毛化・増毛化のリスク
光脱毛やレーザー脱毛による産毛の脱毛でまれに起こるのが、硬毛化・増毛化です。
硬毛化・増毛化とは、脱毛の際の光やレーザーによって、もともと細かった毛が太く濃くなったり、毛が増えたりする現象のこと。
いまだにはっきりとした原因は解明されていませんが、医療レーザー脱毛では全体の約10%の確率で起こるとのデータもあり、注意が必要です。
硬毛化・増毛化の対策
硬毛化・増毛化を防ぐことはできませんが、もし硬毛化・増毛化が起こっても、脱毛を根気よく継続することで、最後までしっかり脱毛することができます。
硬毛化・増毛化に対処するためには、保証制度を設けている医療クリニックや、回数無制限のコースを選ぶのがおすすめです。
サロンやクリニックの対応については、初回カウンセリングで確認しておくとよいでしょう。
胸だけ脱毛すると境目が目立ってしまう
胸の産毛がなくなると、肌が明るく見えるため、首やお腹との境目がくっきりして目立ってしまうことがあります。
胸脱毛する場合は、できるだけ周辺の部位も脱毛して、境目を作らないようにするのがおすすめ。
胸のみを脱毛したい方は、完全に脱毛せず、薄くする程度に留めておくのが無難です。
胸周辺を完全に脱毛したいなら「全身脱毛」も検討を
胸だけをつるつるに脱毛してしまうと、後から周辺部位の脱毛を追加したくなり、追加契約を重ねているうちに結局全身脱毛より料金が高くなってしまった、というケースも多いようです。
胸の周辺を完全に脱毛したいなら、全身脱毛も視野に入れて検討することをおすすめします。
脱毛したい範囲を決めた後、それに適したコースを設定しているサロンやクリニックを選ぶとよいでしょう。
脱毛する範囲を十分に検討する
胸脱毛の範囲は、サロンやクリニックによって異なります。
胸全体を一つの部位としているサロンもあれば、胸元と乳輪周りを別々の部位として設定しているサロンもあります。
胸全体を脱毛するか、乳輪周りを脱毛するか、乳輪を脱毛するかなど、脱毛したい範囲をあらかじめ明確にし、適したサロンやクリニックを選ぶことが大切です。
また乳輪や乳輪周りについては、脱毛できるサロンやクリニックが限られているので、乳輪を脱毛したい方は特に注意が必要です。
胸脱毛で乳輪を脱毛するには?
前述したように、一般的な光脱毛やレーザー脱毛は、光やレーザーを毛根のメラニン色素に集中させ、熱を蓄積することで破壊するという仕組み。
メラニン色素の多い乳輪に照射すると、皮膚に熱が蓄積するため痛みが強く、やけどを起こす恐れがあります。
このため、一般的な光脱毛やレーザー脱毛では乳輪を脱毛することができないのです。
さらに乳輪周りは、皮膚が薄く、粘膜にも近いため、脱毛のリスクが高い部位とされています。
万が一、肌トラブルが起きた場合にも素早く対処してもらえるよう、できるだけ医療脱毛クリニックで脱毛を受けるのが最善でしょう。
ニードル(針)脱毛
医療脱毛クリニックで受けられるニードル脱毛は、毛穴に電気針を挿入し、直接毛根に電気を通すことで脱毛する方法です。
痛みは強く、ムダ毛を一本ずつ処理していくため時間がかかり、料金も高額です。
しかしながら、効果が高くピンポイントで脱毛できるため、乳輪、バストトップの脱毛には最適と言えるでしょう。
少ない本数の脱毛なら、ニードル脱毛がおすすめです。
ヤグレーザー
ヤグレーザーは、肌表面のメラニン色素には反応しないため、日焼けや色素沈着を起こした肌にも使用できるレーザー脱毛機。
一般的なレーザー脱毛に使用されているダイオードレーザーでは脱毛できない乳輪の内側も、ヤグレーザーなら脱毛可能です。
こちらも、一部の医療クリニックで受けることができます。
効果的な胸脱毛のために
胸のムダ毛は、多くの方の場合、色素の薄い細い毛であることが多いでしょう。
細く薄い毛の脱毛は、太く濃い毛に比べると効果が弱いため、長期間かかります。
また、デコルテはデリケートで他人の目に触れやすい部位でもあります。
『少しでも早く完了したい』、『もしも肌トラブルが起こった場合も安心して任せられるところがいい』という方には、医療脱毛をおすすめします。
胸脱毛を検討する際には、脱毛範囲や『硬毛化・増毛化』、乳輪脱毛などの点に注意して、効果的な脱毛をしていきたいものですね。
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