毛周期に合わせたペースが基本!医療レーザー脱毛へ通う間隔
比較的早く脱毛できて効果の高い医療レーザー脱毛ですが、それでも一回で終わり、というわけではありません。そして一回脱毛するごとに、ある程度の間隔を置くことが必要です。それにはどうやら毛周期というものが関わってくるようです。脱毛に通う間隔について調べてみました。
目次
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毛周期ってなに?
医療レーザー脱毛に通う間隔には、毛周期が大きく関わっています。その毛周期とは一体どういった周期なのか調べてみました。
毛の成長 根本的な仕組み
毛周期を知る前に、先に毛の仕組みについて知っておきましょう。毛は、表皮を挟んで二つの部位に分けられます。それぞれ表皮から上の部分は「毛幹」、下の部分を「毛根」と言います。
毛根の中の「毛母細胞」が毛を成長させる
毛根の根元の一番下の部分はふくらんでいて、それを「毛球」といいます。そして毛母細胞はその中に存在します。毛母細胞への栄養は、毛球の先端にある「毛乳頭」が届けます。だから毛乳頭には栄養を運ぶために、たくさんの毛細血管が存在します。
もしムダ毛を処理しようと思って自分で毛抜きをしたとします。そのとき、ほとんどの場合は毛をつくる毛母細胞や毛乳頭は残った状態です。そこが残っている限り、毛は何度でも再生されます。一時的になくなってもまた生えてくるのは、こういった仕組みによるものです。
毛周期とは「毛の生え変わりのサイクル」のこと
実は、毛は自分で抜いたりするのとは別で、一定期間ごとに自然と生え変わっています。そのサイクルを「毛周期」といいます。毛周期は「成長期」、「退行期」、「休止期」の3段階があります。
「成長期」は毛を成長させる毛母細胞が活発に働き、分裂を繰り返して毛を成長させる期間です。「退行期」になると毛の成長が止まり、いずれ抜けていきます。毛が抜けると、毛母細胞の活動は止まり、次の成長を始めるまで待機の状態に入ります。これが「休止期」です。それぞれの毛は、この周期に沿って発毛から脱毛までを繰り返しています。
毛周期は体の部位ごとに異なる
毛周期のサイクルがあることから、私たちが普段目にしている毛の量は全体の1/3ほどと言われています。そして体の全ての毛が同じ毛周期というわけではありません。それぞれの部位ごとに生え変わるサイクルが異なります。
たとえば…毛周期が一番短い毛は眉毛です
たとえば、毛の中で一番毛周期が短いのは眉毛です。これは3~4カ月で生え変わると言われています。反対に一番毛周期が長いのは頭髪です。頭髪の場合成長期には10日間かけておよそ3~4mm伸び、退行期に入って自然に抜けるのは3~4年後と言われています。ちなみにそうやって1日約50本ほどが自然と抜け落ちていっているんだそうです。
医療レーザー脱毛の仕組みと毛周期との関係
それぞれの毛には毛周期があり、自己処理だと一旦毛がなくなってもまた生えてきてしまうことがほとんどのようです。では医療レーザー脱毛はどうやって毛にアプローチして、脱毛を可能にしているのでしょうか。また、毛周期のどの時点でレーザー照射を受けるとより効果的なのでしょうか。
医療レーザー脱毛は毛乳頭を破壊する
医療機関で使われるレーザーの波長は黒色(メラニン)に反応するようにできています。そのため照射すると毛根のメラニン色素に吸収されて発熱し、毛乳頭を破壊します。毛乳頭が破壊されると、毛を成長させるための栄養が届けられなくなります。だから、毛根から毛が生えてくることもなくなります。
脱毛のタイミングは、毛の「成長期」が最適
先ほども述べたように、体の毛はそれぞれの部位で別々の毛周期を持ち、さらに私たちが目にすることのできる毛は全体の一部でしかありません。だから1度の施術ではすべての毛にダメージを与えることはできず、何度か施術をして脱毛することになります。
その施術を受けた後、一定期間あけなければいけない理由は、毛乳頭にダメージを与えられる期間が「成長期」だけだからです。退行期に入ると、毛が毛根から離れた状態になります。だからレーザーを照射しても効果を得にくくなります。また休止期も細胞分裂が活発ではないため、レーザーが効かないようです。
医療レーザー脱毛に通う間隔はどのくらいがベスト?
脱毛をするには毛乳頭を破壊しなければならず、そのためには毛が成長期のときにレーザー照射をすることが大切といえます。ただ、部位ごとに毛周期が違うのであれば、一体どのくらいの間隔をあけるのが適当なのでしょうか。
2~3カ月に1回のペースが基本
脱毛の効果をあげるため、成長期に行いたいのはやまやまですが、毛周期は部位だけでなく個人差も大きいため、それを見分けるのは現実的に困難とされています。そのため医療レーザー脱毛の場合、基本的には2~3カ月に1回のペースで通うことが多いです。そして1~2年ほど継続して施術を受けることになります。
ただし、この2~3カ月というのはあくまで「前回から2~3カ月以内の照射は十分な効果が得られない」という意味です。だからとにかく短期間ですませたい!という人は、最低でもこの間隔は保って施術する方が、効果を感じやすくなります。
「日数」にとらわれすぎないことも大切
成長期を見分けるのは難しいものの、「十分に毛がはえそろってきたとき」というのも照射のタイミングとして効果的です。そのため少しでも確実に毛をなくしたいと思ったら、間隔だけでなく毛の生えている量にも注目してみてください。
また、医療レーザー脱毛の回数が増えるごとに、全体の毛の量は減り、一旦なくなってまた生えてくるまでの期間が長くなります。だから回数を重ねるごとに間隔を長めにとる、というやり方もあります。
医療レーザー脱毛に通うペースは毛の状態に合わせて
医療レーザー脱毛に通うペースは毛周期が深く関係しています。その毛周期は部位ごとに異なり、しかも私たちの目に入る毛は全体の1/3ほどでしかありません。だから1回の施術では脱毛を完了することは困難です。
そしてレーザーの効果を得るには、毛が成長期のときに行うのが適しています。その成長期の見極めも難しいため、一般的には2~3カ月の間隔をあけることが多いです。これは「2~3カ月に1度行うのが効果的」という意味ではなく「前回から2~3カ月以内の施術は十分な効果が得られない」というような意味合いが強いです。
だから必ず定期的に2~3カ月に1回脱毛の施術を受けなければいけないということはありません。施術を受けるタイミングは臨機応変に、自分の状態とも照らし合わせて受けてみてください。
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