てんかん持ちだと脱毛できない?てんかんと脱毛の関係性
てんかん (癲癇)とは、年齢や性別にかかわらず100人に1人ほどの割合で発症するとされている、決して珍しくない疾患です。
しかし、てんかんの既往歴があると脱毛サロンでの施術を断られてしまう場合がほとんど。
医療クリニックであれば、てんかんでも脱毛できる場合が多いのですが、サロンでの脱毛はかなり難しいのが現状です。
ここでは、てんかんの持病をお持ちの方がサロンで脱毛できない理由と共に、医療クリニックで脱毛を受ける場合の注意点、さらに脱毛できない可能性のあるてんかん以外の持病なども含めて簡単にご紹介します。

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目次
てんかん発作の症状と要因
てんかんは、てんかん発作と呼ばれる症状が繰り返し起こる慢性的な大脳の疾患です。
大脳は、脳の中でも記憶や思考、手足を動かす機能などを担っている部分。この内部で異常な興奮が起こることによって、様々な発作がおこります。
発症の頻度や症状の重さなどは人によって大きく異なりますが、突然意識を失って倒れたり、全身がけいれんしたり、呼吸が一時的に止まったりするような全身に及ぶ症状がよく知られています。
この他にも体の一部が勝手にピクッと動いてしまったり、一時的に意識がぼんやりとして記憶を失ったり、体の一部がしびれたりするなどの部分的な症状があります。
このようなてんかん発作を引き起こす要因はごく日常的なものが多く、例えば睡眠不足や過労、精神的なストレスをはじめとして、強い光や音などの感覚刺激、風邪や発熱なども発作の引き金になると言われています。
てんかんだと脱毛できないのはなぜ?
光過敏性てんかん
脱毛サロンで行われる光(フラッシュ)脱毛は、皮膚に特殊な光を照射することで毛根に熱刺激を与える脱毛法。
このため、施術中には断続的な光を浴びることになります。
てんかん発作には、テレビやパソコン、ゲーム画面などのチカチカとした光を長時間見続けた場合に起こりやすい『光過敏性てんかん』と呼ばれるものがあり、光脱毛がこの発作の原因となる可能性があると言われています。
長時間のストレスと痛み
脱毛の施術中は長時間同じ体勢を維持する必要があり、痛みも伴います。
こうした疲労、ストレスや刺激が、てんかん発作の引き金になる可能性が考えられます。
適切な対応ができない
重度のてんかん発作は、呼吸障害や脳に重大なダメージを及ぼす恐れがあり、早急に適切な処置を行う必要があります。
もしこの発作が施術中に起こった場合、脱毛サロンでは医療機関とは違って適切に対応することができません。
軽い症状の場合もやはり、施術台から誤って落下するなどの危険性は否定できず、ケガに対しても適切に処置を行うことができないのです。
医療クリニックならてんかんでも脱毛可能?
てんかんの既往歴がある場合、ほとんどの脱毛サロンでは施術を受けることができませんが、医療機関であるクリニックでは脱毛できる可能性があります。
ただし、クリニックで脱毛ができるのはてんかんの症状が軽い場合に限ります。 次に当てはまる方は、クリニックでも脱毛が不可能な場合があるので注意が必要です。
抗てんかん薬を服用している
抗てんかん薬には、発疹の副作用を起こす成分や光に過敏に反応する成分が含まれており、脱毛の施術によって火傷やてんかん発作を起こす危険性があります。
ですが、施術日や前日の服用を中止することで脱毛が可能になる場合も。
ただし、この場合は主治医の許可が必要です。
光過敏性てんかん
てんかんの中でも光に過剰に反応するという『光過敏性てんかん』。
過去に、これが原因でてんかん発作が起こったことのある方は、クリニックでも脱毛できない場合が多いようです。
しかし、現在は症状が安定し、何年も発作が出ていないという方であれば、医師の判断によっては脱毛できる可能性も。
この場合、主治医の診断書を確認した後に、狭い範囲から少しずつ脱毛を始めることができます。
難治性てんかん
『難治性てんかん』の方は、重篤なてんかん発作が頻発するため、施術の際に発作が起こる可能性が高く、脱毛することができません。
症状が落ち着いてくれば、将来的に脱毛できる見込みはあります。
まずは治療に専念しましょう。
てんかんを隠して脱毛するのはNG
中には、てんかんの持病を隠して脱毛サロンの施術を受ける方もいるようです。
特に発作が軽くて頻度が少ない場合は、安易に考えてしまう方も多いのかもしれません。ですが、万が一施術中に発作が起こった場合は大変危険です。
サロンは医療機関ではないため、てんかんについての知識を持ったスタッフがいません。 適切に対処することができず、処置が遅れることでリスクが高まる恐れもあります。症状を隠して無理に脱毛を受けることはやめましょう。
またクリニックで脱毛を受ける場合も、現在の症状や服用している薬について、すべて正直に伝えておくことが重要です。
施術当日は、発作の原因になり得る睡眠不足や過労、ストレス、精神的緊張、月経を避け、体調を万全にして施術を受けるように心掛けましょう。
サロンで脱毛できないその他の持病
脱毛サロンへ行くと、まず初回カウンセリングを受けることになりますが、その中で必ず、持病や入院・通院歴、服用している薬に関して細かく質問されます。
ムダ毛を脱毛する脱毛サロンでなぜこのようなことを聞かれるのか、疑問に思われるかもしれませんが、すべてはてんかんと同様に、施術で起こりうるリスクを回避するために行われているものです。
サロンでの施術を受けることができない持病は、てんかん以外にもいくつかあります。
甲状腺疾患
ほとんどのサロンでは、甲状腺疾患の方への施術を行っていません。
甲状腺は、新陳代謝をつかさどる甲状腺ホルモンを分泌する器官です。
この甲状腺が過剰に働くと全身の代謝が異常に高まり、働きが弱まると新陳代謝が低下して身体機能も低下します。
ホルモンバランスが乱れた状態が続くため毛周期のリズムも不規則になり、脱毛の施術を受けたとしても、通常通りの脱毛成果が期待できない状態になります。
さらに、もし施術を行った場合には炎症や腫れなどが起こりやすくなり、肌トラブルのリスクが高まる可能性が考えられます。
皮膚ガン
脱毛の施術で用いられる光は皮膚ガンを引き起こす紫外線とは波長が異なるため、脱毛の施術が皮膚ガンの原因となることはありません。
しかし、もともと皮膚ガンの場合には、皮膚にそれ以上の負担を与えることを避けるため、施術は行われていません。
また抗がん剤の副作用の一つである光過敏症によって、皮膚に湿疹やかゆみが現れる場合もあるため、もし施術を行った場合にも肌ダメージのリスクが高くなります。
糖尿病
糖尿病の場合、自己免疫機能が低下していることから、皮膚に受けたダメージが治りにくくなることが考えられます。
また処方薬によっては光過敏症の副作用もあることから、糖尿病もまた脱毛できない疾患の一つとされています。
心疾患・血液疾患
心疾患とは、狭心症や心筋梗塞など、心臓に起こる疾患の総称です。
施術時の痛みや刺激が引き金となって発作を誘発させたり、症状を重篤化させてしまう危険性が否定できないと考えられているため、脱毛できないとされています。
同様に、血友病・血小板減少などの血液に関する疾患の場合も、病状の悪化につながるリスクを考慮して脱毛できない可能性が高いようです。
肝臓病
肝臓病と脱毛には直接的な因果関係はありません。
しかし、ウイルス性肝炎などの感染症の場合、サロン内での感染リスクを避けるため、サロンによっては施術を断られる場合があります。
皮膚系疾患
色素斑、ヘルペス、光過敏症など、皮膚疾患の場合も注意が必要です。
施術時の熱や光の刺激によって肌トラブルを起こす危険性が高く、さらにステロイドなどの外用薬を使用している場合には色素沈着のリスクもあります。
皮膚科医の許可が得られる場合には施術が受けられるサロンもあるため、問い合わせてみるとよいでしょう。
その他、症状により脱毛を受けられないケース
その他にも、
- ケロイド体質
- 緑内障の方
- 高血圧の薬を服用している方
- 薬物アレルギーの方
- ペースメーカーを使用している方
- 骨粗しょう症
- ヘルニア
- アルコール依存症
など、現在の症状によっては脱毛を受けられない場合もあります。
また、現在服用している薬によって施術ができない場合もあるため、カウンセリング時に必ず伝えましょう。
てんかん持ちでも脱毛したいなら、まずかかりつけ医に相談を
てんかん以外にも脱毛の施術を断られる可能性が高い疾患は多数ありますが、医師の許可や診断書があれば施術できる場合もあります。
脱毛を決める前に、まずはかかりつけの病院で相談して、トラブルのない施術が可能かどうか、慎重に検討しましょう。
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