授乳中の脱毛はNG?産後の脱毛復帰にベストなタイミングは?
授乳中の脱毛は、サロンやクリニックのどちらもNGというケースが多いです。授乳中はどうして脱毛してはいけないのでしょうか。また、いつからなら脱毛を再開できるのでしょうか。
今回は、授乳中の脱毛を避ける理由と、産後の脱毛復帰をする場合にベストなタイミングについてご紹介します。
授乳中の脱毛を相談できる脱毛クリニック
授乳中の脱毛がNGな理由
授乳中の脱毛を避ける理由には、授乳中は心身ともにいつもと違う状態になり、トラブルが起こりやすいことが関係しているようです。どのようなトラブルの可能性があるか、一つずつ見ていきましょう。
- 授乳中はホルモンバランスの変化で脱毛効果が減少しがち
- 授乳中は多毛化のリスクが残っている
- 授乳中の脱毛は、肌トラブルが心配
- 授乳中は脱毛で起こったトラブルも治療しづらい
- 授乳中はちょっとしたことがストレスになりやすい
授乳中はホルモンバランスの変化で脱毛効果が減少しがち
妊娠中から授乳中にかけては、ホルモンバランスが変化し、乱れやすい状態が続きます。産後すぐにホルモンバランスが元に戻ることはないので、脱毛をしても、通常のときのような脱毛効果が出にくくなります。
授乳中は多毛化のリスクが残っている
授乳中は、多毛化のリスクがあることも、脱毛ができない理由のひとつです。
多毛化が起こりやすくなるのは、授乳をしている間、脳の下垂体から「プロラクチン」というホルモンが多く分泌されるからです。
プロラクチンは、乳腺の発達を促し、母乳の分泌を促進するホルモンです。母乳のために必要なホルモンですが、一方で体毛を濃くする(多毛化)という働きも持っています。
プロラクチンによる多毛化は、授乳が終われば次第に落ち着くことが多いです。ですが、プロラクチン分泌によって体毛が濃い間は、せっかく脱毛をしても効果は感じづらいため、避けるのが一般的です。
授乳中の脱毛は、肌トラブルが心配
産前産後は、ホルモンバランスが変化することで、肌も通常よりデリケートになります。脱毛は少なからず肌へ刺激を与える行為です。敏感な状態で脱毛の施術をすると、普段では考えられない肌トラブルを引き起こすかもしれません。
授乳中は脱毛で起こったトラブルも治療しづらい
万が一トラブルが起こったときも、授乳中は妊娠中と同じく、使える薬が制限されます。授乳中に薬を服用すると、薬の成分が母乳に入ってしまうことが多いからです。
通常ならすぐ治まるトラブルも、授乳中は長引く可能性があります。リスクを避けるためにも脱毛はしないほうがいいでしょう。
授乳中はちょっとしたことがストレスになりやすい
授乳中は普段と違う体質になっているので、思わぬストレスを感じる可能性もあります。
例えばいつもはなんともないのに、施術室が肌寒く感じる、脱毛の痛みを感じやすいなどです。
ちょっとした痛みでもストレスになって、結果的に母乳の出が悪くなる、だるいなどの影響が出るかもしれません。
体に余計なストレスをためないためにも、脱毛再開は時期を見計らってください。
脱毛の光やレーザーが授乳に影響を与える心配はない
授乳中、脱毛ができないといわれると、「脱毛マシンの光やレーザーが母乳に何か悪影響を与えるのかな?」と心配かもしれません。ですが、結論からいうと、脱毛マシンの光やレーザーが母乳に悪影響を与えることはないようです。脱毛マシンの光やレーザーは、肌の浅い部分にしか届かないつくりになっているからです。
母乳に害があるというよりは、「脱毛自体は不可能ではないけれど、いつもより効果が出なかったり、トラブルが起こりやすいから、念のため禁止にしておきましょう」というニュアンスにとらえるといいでしょう。
授乳中はずっとダメ?産後の脱毛復帰のタイミング
妊娠前から脱毛に通っていた人は、早く脱毛を再開したいと思うでしょう。産後は毎日赤ちゃんの面倒を見るので手一杯になりますし、自己処理の余計な手間を早く減らしたいですよね。産後の脱毛復帰については、生理や授乳の終了などを目安にするサロンやクリニックが多いです。
- 生理の再開
- 授乳の状況
- 多毛化が治まったかどうか
- 体調の回復具合
脱毛再開のポイント(1)生理の再開
生理の再開も、産後の脱毛再開に影響するポイントのひとつです。生理は、妊娠できる状態になったということなので、「体が妊娠モードから、通常に切り替わった」というサインといえるからです。
ただし、生理の再開を脱毛再開の目安にする場合は、生理が通常の周期で安定して2~3回来てからにしましょう。産後、初めての生理だけだと、まだ体が安定していない場合もあるからです。
生理の再開時期は、授乳の有無も関係する
生理の再開時期は、授乳をするかしないかが影響を与えるようです。一般的には、授乳をしない場合だと平均で産後2~4ヵ月程度、授乳をする場合は半年以上、8ヵ月程度かかるのが平均とされています。
授乳をする場合は、産後1年以上生理がこないというケースも珍しくないそうです。
授乳が生理の再開時期に影響を与えるのも、プロラクチンが分泌されるからです。プロラクチンは母乳の分泌を促す以外に、排卵の抑制効果もあります。
プロラクチンは、断乳すると徐々に減少し、1ヵ月程度で通常の状態へ戻ります。授乳をしないなら、プロラクチンが徐々に減少し排卵抑制効果も減るので、生理の再開も早くなります。反対に授乳をするなら、プロラクチンはたくさん必要なので、排卵抑制効果は維持され、生理再開もしづらくなります。
脱毛再開のポイント(2)授乳の状況
産後、脱毛を再開するポイントのひとつが授乳の状況です。
授乳中は母乳が分泌されるため、おっぱいが張って苦しくなることが多いです。全身脱毛だと、長時間脱毛の施術を受けるため、脱毛の最中に苦しくなるかもしれません。部分脱毛でも、施術する部位が多いと、途中で苦しくなる可能性があります。
人によっては、サロンやクリニックまでの往復に時間がかかり、脱毛をする間赤ちゃんを預けないといけないこともあるでしょう。まだ赤ちゃんが小さいうちは、長時間脱毛のために離れるのは難しいことが多いです。
授乳する場合の脱毛再開は、半年以降を目安に
授乳の状況で脱毛再開を考える場合は、半年以降を目安にするといいでしょう。生後5~6か月になると、離乳食がスタートするので、徐々に授乳の量を減らせるからです。あとは自分の体調との相談です。体力の回復は、自分の持つ基礎体力や年齢にも左右されます。体力が少ない人や、ホルモンバランスの崩れやすい人などは、もう少し余裕を見たほうがいい場合もあります。
焦らなくても、時期が来れば脱毛は再開できます。まずは自分の体力や赤ちゃんのことを優先し、心身ともにしっかり回復してから再開しましょう。
脱毛再開のポイント(3)多毛化が治まったかどうか
妊娠中から授乳が終わるまで、多毛化する人は大勢います。ですが、産後しばらくすれば、自然と元の量に戻ることが多いです。体毛の量が多いときに脱毛するより、元に戻ってから再開したほうが無駄になる可能性も低いです。せっかく脱毛をするなら、脱毛効果をしっかり感じたいですよね。
「早く脱毛を再開したい!」と焦って脱毛するのはグッと抑えて、ある程度自然に抜けるのを待つほうがおすすめです。
脱毛再開のポイント(4)体調の回復具合
体調の回復も、産後の脱毛再開の目安になります。産後すぐは、なんとなくテンションがハイになることや、赤ちゃんの分の体重が減って体が軽く感じたりします。ですが、体が回復するのには、思ったより時間がかかるものです。加えて産後は、すぐに赤ちゃんのお世話が始まり、疲れもたまりやすいです。
赤ちゃんが夜、まとまって眠ってくれるようになる、2ヵ月目までは、脱毛を控えたほうがいいでしょう。2ヵ月目以降、自分で「もう大丈夫だな」と感じたら、再開を検討してみてもいいかもしれません。
授乳後の脱毛再開時期はサロンやクリニックごとに異なる
産後、体や授乳の状態がどのように落ち着いたら脱毛を再開できるか、タイミングはサロンやクリニックによって異なります。
脱毛サロンは生理再開と授乳終了が一般的
脱毛サロンの場合は、生理再開を脱毛再開のポイントにしているところもありますが、基本的には生理の再開とともに、授乳の終了か断乳も条件にしている場合が多いです。
脱毛サロンは医療機関ではないので、産後すぐに無理な施術をしてトラブルが起きても、適切な処置や対応ができないからだと考えられます。
多くのサロンでは、「生理が来るまでは通常の状態に戻っていない」とみなされるので、産後、脱毛サロンでの施術を検討する場合は、授乳終了もしくは断乳を目安にするといいでしょう。
クリニックは授乳中でも施術できることがある
クリニックで脱毛する場合は、一般的に授乳中でも施術ができるケースが多いようです。医療機関ということもあり、産後のデリケートな肌や、ホルモンバランスの乱れによる体毛の変化にも対応できることが大きな理由です。
クリニックによっては、授乳だけでなく生理が再開する前からでも、脱毛の再開を検討できることがあるようです。
授乳中でも脱毛したいと考えるなら、クリニックでの脱毛を検討するのもひとつです。
脱毛再開について、早めに相談しておこう
産後の脱毛再開については、個人差が大きく、一概にいつからとはいえません。授乳をするかしないかでも変わってきますし、サロンやクリニックによっても生理の再開があればいいケースや、授乳終了が条件の場合もあります。
スケジュールを把握したいと思う場合は、妊娠が分かった時点で、早めにスタッフに相談しましょう。産後、いつから脱毛が再開できるか聞いておけば、自分の状態に適したタイミングで脱毛が再開できるはずです。
もし、産後に脱毛を再開することとき不安に感じたときは、産婦人科の担当医に許可をもらっておくのもひとつです。出産したからといって脱毛サロンやクリニックでの施術が危険ということはありませんが、安心材料にはなるでしょう。
授乳中は脱毛を避けたほうが無難
産後の脱毛再開は授乳が落ち着くのを待つほうがベター
授乳中の脱毛は、まだ出産を終えて体が通常の状態に戻っていないことが多いので、避けたほうが無難です。
産後の脱毛再開のタイミングは、脱毛サロンやクリニックによって異なります。生理の再開を目安にしている場合もありますが、授乳の終了が条件の場合もあります。自分の体調との相談にもなるので、早めにスタッフに相談し、安心したいと思ったら、担当の産婦人科医にも許可をとりましょう。
脱毛が途中で出産を迎えると早く終わらせたい気持ちになりますが、まずは焦らずに、しっかり回復するまで体を休めることを第一に考えましょう。
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